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家族葬でも“喪主”は必要?喪主の必要性とやるべきこと、喪主としてのマナーを詳しく解説2024.04.04
遺族の代表として“喪主”は大切な存在です。
ただ、少人数でお葬式を行う家族葬の場合、
「参列者も少ないし喪主は不要では?」
「親族ばかりなのに喪主挨拶をするの?」
と考える方もいるかもしれません。家族葬は小規模ですが、葬儀の流れとしては一般葬とほとんど同じでやるべきことが多く、執り行う責任者としての喪主の存在は必要です。
今回は、家族葬儀においての喪主の必要性、誰が務めるべきか、そして喪主の大切な役割について詳しく解説していきます。
家族葬で喪主は何をすべき?喪主がすべき具体的なタスク一覧
家族葬で喪主は何をしたらいいのでしょうか。やることはたくさんありますが、代表的な流れに沿って具体的にご紹介します。
葬儀社の選定・打ち合わせ
まずは、葬儀社を探すことから始まります。
故人が生前、「この葬儀社で葬儀をしてほしい」と決めている場合を除いては、遺族が決めなければなりません。
病院で亡くなった場合は、ご遺体を早めに安置場所(ご自宅・葬儀社による安置場所)へ移さなければならないのも注意ポイントです。
葬儀社が決まったら、葬儀プランや葬儀の日程などの打ち合わせをします。基本的には葬儀社のスタッフが段取りを進めますが、参列人数や葬儀プランを決めるのは喪主です。
菩提寺や親族への電話連絡
お葬式の日程を決める際、読経してもらう僧侶とのスケジュール調整が欠かせません。人が死後に授けられる名前(戒名、法名)を名づけるのも僧侶です。
菩提寺がないときは、葬儀社に相談すると手配してもらいましょう。
また、故人の親兄弟など親しい間柄の方には、家族葬に参列してもらう・もらわないのどちらにしても、早めに「亡くなった」という事実は連絡しておくことが大事です。
葬儀に向けたさまざまな準備
葬儀に向けての喪主の準備は、
・遺影の写真の用意
・誰を呼ぶか決める
・棺に何を入れたいかを決める
・葬儀で使う音楽を考える
・葬儀の具体的な内容を打ち合わせする
・家族葬に出席する人への宿泊先の手配
などたくさんあります。基本的にお葬式に関する準備については葬儀社から具体的な話がありますので、それに沿う形で進めていけば安心です。
また、家族葬に参列する親族が遠方から来る場合、必要に応じて宿泊先の手配も喪主が段取りしましょう。
お通夜や葬儀において参列者への応対
お通夜や葬儀、火葬場においての喪主の役割は、弔問客や僧侶への応対です。
早めに会場へ到着し、僧侶や参列者へ挨拶し案内できるように時間にゆとりを持つことも大事です。基本的には葬儀社のスタッフがサポートしてくれるので、葬儀場や火葬場などで聞きながら進めていくと安心です。
また、僧侶にお布施を渡すのも喪主の役割です。“お布施を渡す”ということ自体がふだんなかなかあることではないので不安ですよね。
・どんな封筒を使うべきか
・封筒の表の名前などの書き方
・入れる金額がよく分からない
・渡すタイミングはいつか
などは葬儀社のスタッフに事前に相談しておきましょう。いただいた香典を取りまとめ、香典返しの手配をする
一般葬では参列者が香典を包むケースがほとんどですが、家族葬の場合、
・遺族側が参列者に対して「香典の額が負担にならないように」という思い
・そもそも香典をいただくと香典返しの準備が負担となること
などを想定し、事前に「香典・供花を辞退する」と参列者に伝えておくケースも少なくありません。ただ、家族葬でも香典を下さる方は多いので、葬儀後に香典返しの手配をすることがマナーです。
また、葬儀が終わった後に、参列者以外の人が自宅に弔問するケースもあります。香典を持参してくる方もいれば、お供物や供花などを仏前に供えてくれる方もいるでしょう。
香典返しは、
・半返しや、3分の1で返す
・香典の額にかかわらず、当日に返す「即日返し」
・葬儀後に金額に応じて返す
など、頂いた金額や地域性によって返すタイミングなど内容が変わってくるかと思います。即日返しを行うケースも増えていますが、「香典の額」に香典返しの品物の額とのバランスが取れない可能性があります。家族葬は血縁者など縁の深い人が参列するため、一般葬よりも香典の金額も高い傾向にあるため注意しましょう。
葬儀の日に即日返しをするのか、それとも葬儀後に香典の金額に応じて返すのかなど、不安な点は葬儀社のスタッフにご相談ください。
そのほか、故人死亡による役所などへの手続き
葬儀が終わってからは、保険や年金など役所への手続き、相続、金融機関への連絡など手続きはたくさんです。
亡くなった人の年齢や、加入していた健康保険などによっても、内容や手続き先は異なります。
代表的なのは、
・葬祭費や埋葬料などの申請
・死亡一時金の請求
・生命保険会社への請求
・遺族年金の手続き
・準確定申告
・公共料金の名義変更や解約手続き
・携帯電話の解約手続き
・自動車の名義変更
・相続登記
・運転免許証の返却手続き
・クレジットカード解約のための連絡
などです。期限を定めているもの、期限はないけれど早めに行った方がいいものなどさまざま。手続き漏れがないように、リストアップしながら進めていきましょう。
また、葬儀が終わっても、四十九法要、納骨、一周忌法要など、お墓の購入や法要の段取りをその都度やらなければなりません。
さらには、遺品整理や相続問題に関しても行っていくことになります。
葬儀が終わった後は「喪主だから」と一人で何でも抱え込まず、家族みんなで分担しながら進めていくことで負担を軽減できます。
家族葬の喪主に関するコミュニケーションとマナー
喪主挨拶とは?家族葬でも必要?
一般的な葬儀の場合、参列する人数が多く一人一人への個人的な挨拶が難しいため、お通夜や告別式、精進落としなど、いくつかのタイミングで「喪主挨拶」が行われます。
葬儀の全体的な流れの中、参列者へ感謝の意をこめた挨拶が行われることが一般的です。
一方、家族葬は家族を中心とした参列者ですから「挨拶は不要では?」と考える方も多いでしょう。
喪主挨拶については、「参列する人との関係性」に配慮して喪主挨拶をするかどうか決めることが大事です。
たとえば、参列者が「故人の親・配偶者・子供」という近親者だけの場合は、あえて葬儀の流れにおいて喪主挨拶は不要と考えることができます。
ただ、故人の兄弟や親友など「故人にとっては縁の深い人」でも、「喪主にとっては疎遠な人」というケースもあります。
この場合は、葬儀に参列してくれたことに対する感謝も含め、故人を送り出すための儀式の一環として喪主挨拶をした方いいでしょう。
いずれにしても、家族葬は一般葬とは違う点も多いので、葬儀社のスタッフと相談しながら進めていくことが大事です。
コミュニケーションについて
喪主は遺族の代表として、誠意を込めたコミュニケーションが必要になってくるでしょう。
たとえば、僧侶に対しては「ご足労いただいたこと」への感謝の言葉を述べて、お布施を渡さなければなりません。
また、故人のために集まってくれた参列者には、「来てくれたことへの感謝・生前故人がお世話になったことへのお礼」など心を込めて伝えることが大事です。
家族葬は親しい間柄の方ばかりが参列するとは言え、「喪主」という責任のある立場に立つと、悲しみや緊張で上手く話せなくなってしまうかもしれません。
でも、誠意をもって接することで周りの皆さまも分かってくれることがほとんどなので、家族・親族を頼りながら進めていくことが大事です。
ご不安な点は、私たち葬儀社のスタッフにお気軽にご相談ください。
フォーマルな服装で葬儀を行いたい
家族葬は気心が知れた人が参列するので、一般葬と比べると緊張が和らぐという方も多いです。
ただ、参列人数が少ない小規模な葬儀とはいえ、「亡くなった人を見送る大事な儀式ですから、普段着での参列はマナー違反と言えるでしょう。
男性なら白いシャツに黒い礼服、基本的に“黒”で統一された服装が理想的です。女性の場合も、ワンピースやアンサンブル、黒のストッキング、黒の靴など“黒”を選びましょう。
家族葬の喪主が知るべき資金面の知識
参列者も少なく会場も小さい家族葬は費用をおさえられる葬儀の形ですが、事前に資金面のイメージをしておくことが大事です。
ここ徳島での家族葬儀の相場は「40万円ほど~」が目安です。100万円をこえるケースもあります。
費用に幅があるのは、依頼する葬儀社のプラン内容、参列人数や安置場所の利用などさまざまな点で費用が変わってくるからです。
最近では「通夜なし」という家族葬プランもあって、「通夜あり」と比べると費用をおさえられます。
葬儀プランを決めるときに金額を曖昧にすると、後から追加費用の支払いが大変に感じることもあるかもしれません。大切なご家族を亡くされたばかりのときに葬儀費用について考えるのは大変ですが、事前にしっかりと把握しておくことが大事です。
家族葬喪主の疑問を解決!役割やマナーを再確認
次に家族葬でよくある“喪主に関する疑問”をご紹介します。
【質問1】喪主になったけれどすべてを一人でこなすのは自信がありません。どうしたらいいでしょうか。
【回答】
一般葬よりも葬儀自体の規模は小さい家族葬ですが、取りまとめる“喪主”という代表者は選定しなければなりません。ただ、家族が亡くなった悲しみのなかでさまざまなタスクを喪主一人でこなすのは大変ですよね。各方面への連絡や対応は、一人で抱え込まず、ご遺族皆さまで協力し合いながら役割分担をしておくことをおすすめします。
私どもスタッフも精一杯サポートさせていただきますのでご不安な点はお申し付けください。
【質問2】配偶者が喪主になることが一般的と聞きました。しかし、高齢の母が喪主をできるかどうか…。どうしたらいいでしょうか。
【回答】
喪主の決め方に決まりはなく、ご遺族のなかで話し合うケースがほとんどです。ただ、一般的には
・故人が既婚者の場合は配偶者
・長男、もしくは次男、三男…
・長女、もしくは次女、三女…
・両親、もしくは兄弟姉妹
というように優先順位があり、故人との関係が深い配偶者が喪主を務めるケースが多い傾向です。ただ、高齢の方の場合は、喪主として葬儀の一連の流れを取り仕切るのは難しいでしょう。
そこで高齢の方は、
・「喪主」として名前は出す一方で、喪主挨拶などを長男や長女が担当する
・初めから喪主を長男・長女の方がお務めになる
という形をとるケースも多々あります。まとめ
今回は、家族葬における喪主の役割や必要性などについてお話しました。
家族が亡くなってすぐから、“喪主”としての仕事はたくさんあります。家族葬は規模が小さいですが、故人を見送る大切な儀式です。
大切な方を亡くされた悲しみのなか、1人で「喪主の役割」を負担するのは大変でしょう。ご家族や親族の方たちと分け合うことも大切です。
また、「喪主をやるのがはじめてで分からないことばかりで不安」というときには、たとえ小さなことでも私どもにお気軽にご相談ください。
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徳島葬送.comでは、徳島県徳島市、板野郡北島町を中心に家族葬を主に行っています。家族葬専用の貸切式場となっております。専用駐車場も50台完備しております。 徳島での家族葬なら徳島葬送.comへ。徳島葬送.comは故人様とご遺族様の大切な時間をサポートさせていただきます。徳島で我々にしかできないお別れの時間をご提供致します。随時、内覧会も行っておりますので、来館の際にお悩みや疑問を気軽にスタッフへご相談ください。
監修者
徳島葬送.COM 代表取締役
田岡 博憲(たおか ひろのり)【保有資格】
・厚生労働省認定 一級葬祭ディレクター
・日本海洋散骨協会認定 海洋散骨アドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士
・終活協議会認定 終活ガイド
徳島での葬儀に携わり15年以上の経験があり、四国で初めて葬祭関連有名全国誌の月刊終活に特集していただいております。徳島での終活・葬儀・供養の事はすべてお任せください。
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