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家族葬なら“通夜なし”が可能?事前に知っておきたい通夜なし葬儀の流れとメリット・デメリット2024.03.04
親しい身内だけで小規模で行う家族葬は、昔ながらの形式にとらわれない新しいスタイルの葬儀の形です。
一般的な葬儀の流れで行われるお通夜について、「家族葬ならやらなくていいのでは?」思う方もいるかもしれません。
今回は、「通夜なし」で家族葬を行えるかどうかについて、メリット・デメリットなども交えて、詳しくご説明していきます。1.家族葬なら“通夜なし”の葬儀は可能
家族葬なら、通夜なしで葬儀を行うことができます。
まずは、家族葬やお通夜の意味を再確認してみましょう。
そもそも“通夜”とは?
お通夜は、家族や親しい友人が故人と過ごせる最後の夜、葬儀や火葬の前日に行われるものです。お通夜の儀式が終わると、ご遺族は別れを惜しみながらご遺体の近くで一晩過ごします。ろうそくに火を灯し、線香も絶やさないよう、ご家族は故人に寄り添う大切な時間です。“夜通し”で一晩中行われることから、お通夜と呼ばれていました。
家族葬とは?
家族葬は、家族や親族、親交が深い友人などを中心に行われる近年人気の葬儀の形式です。一般の参列者は呼ばずに、故人と親しい人だけが参列します。
家族の数人だけで執り行うこともあれば、親族や友人も含め、多くても10~20人程度というケースが主流です。家族葬は人数が少なく小規模ですが、葬儀という儀式の流れは一般的なものと大きく変わりません。
家族だけの家族葬は通夜をしなくてもいい
参列者が家族を中心にしていることもあり、近年では通夜をしない家族葬も増えています。
昔は、「お通夜は家族だけで過ごす、葬儀は一般の参列者を迎えて故人とお別れする」という考えが根付いていました。
ただ、平日の日中に葬儀が行われると、スケジュール的に参列が難しい方もいるでしょう。そこで、夜に行われるお通夜に、仕事終わりにかけつけられる方もいます。そのため、現在は一般の葬儀でも、「お通夜か葬儀のどちらかに参列する」という方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、そもそも家族を中心に少人数で行う家族葬は一般の参列者がいません。そのため、敢えて「お通夜・葬儀」と2回に分けて儀式を行う必要性もあまりないのかもしれません。
お通夜をやらずとも、親しい関係性の人でゆっくり葬儀を行い、故人とお別れの儀式をすることができます。
2.通夜なし家族葬の費用相場について
次に、通夜をしない家族葬について流れを簡単にご紹介します。地域によっては多少違うケースもありますが、ご参考ください。
通夜なしの家族葬はどんな流れ?
①ご遺体をお迎えして安置する
葬儀社が病院や施設などにお迎えに向かい、その後、ご遺体をご自宅、もしくは葬儀社による安置場所に搬送します。近年は住宅事情によりご自宅に安置が難しいケースも多く、葬儀社の安置場所を利用する方も増えました。
②納棺
24時間の安置の後、ご遺体を納棺します。ご遺体をケアして綺麗にし、思い出の品や花などを添える方が多いです。入れてはいけないものもありますが、通常は葬儀社のスタッフがサポートしながら納棺が行われるのでご安心ください。納棺の後、葬儀場に向かいます。
③葬儀・火葬
通夜なしの場合、葬儀が故人とのお別れできる時間となります。その後、火葬場に移動して火葬が行われます。
また、火葬のタイミングは
・葬儀後に火葬をする「後火葬」
・葬儀前に火葬をする「前火葬」
など地域によって異なります。全国的に見ると、後火葬のケースが多いです。
費用の相場は?
それでは、通夜なしの家族葬の費用相場はどのくらいなのでしょうか。
依頼する葬儀社や会場の場所、参列人数、僧侶へのお布施などによって葬儀全体の費用は変わってきます。
通夜なしの葬儀は、1日で終わることから「一日葬」とも呼ばれています。葬儀社のプランにもよりますが、30万円くらいから50万円くらいが費用の相場です。
そのほか、僧侶へのお布施等が別途かかるケースもあるので、事前に確認しておくことも大事です。
3. 通夜なし家族葬のメリットとデメリット
家族葬の全体的な流れから、通夜なしのメリットとデメリットを見ていきましょう。
通夜なしのメリットとは?
まずは、家族葬で通夜をしないメリットについてです。
①ご遺体をお迎えして安置する
家族葬を通夜なしで行うメリットのひとつが葬儀の期間の短縮です。
家族葬は、親族や友人なども参列するケースがあります。なかには遠方にお住まいの方もいるでしょう。通夜の翌日に葬儀という流れの場合、宿泊を伴います。
仕事を休んで来て下さる方にとって、お通夜と葬儀に2日も時間を拘束されるのは難しいケースも多いかもしれません。通夜なしで葬儀期間が1日で済むことにより、参列してもらいやすくなるでしょう。
それに、参列者に高齢の方がいる場合は、「2日間もの儀式に参列するのは負担」と思われるケースもあります。葬儀期間が短くなることは、参列者にとっても負担がないメリットといえそうです。
➁精神的にも体力的にも遺族の負担がかなり減る
故人が亡くなった時から悲しむ間もなく慌ただしく過ぎ去る葬儀。通夜が終わったと思うと翌日には葬儀…と、2日間の儀式に参列するのは肉体的・精神的にも大きな負担となるでしょう。
葬儀の一連の流れが終わった後に疲れがどっと出てくる方もいますが、なかには葬儀の流れのなか体調を崩す方もいます。家族葬で通夜なしで葬儀を行えれば「1日だけ」の葬儀となり、心身共にご遺族の負担がかなり減るでしょう。
また、高齢の参列者がいる場合は、通夜なしにすることで参列しやすくなります。
③通夜ありの家族葬と比べると費用を減らせる
通夜なしの家族葬は、通夜をやるケースと比べると葬儀にかかる費用を減らせるメリットがあります。通夜なしにしても極端に費用が減るとは言えませんが、「飲食にかかる費用」や「返礼品の費用」を1日分だけにできるでしょう。
参列者にとっても、通夜なしの家族葬は費用負担の軽減になります。通夜ありは2日かかるため宿泊をともないますが、1日で済む通夜なしの家族葬なら参列した方は当日に帰ることができます。 また、一般葬儀を行う場合、喪主様によっては遠方から来てくれる親族に宿泊費を出すというケースもあるでしょう。通夜をしない場合は葬儀が1日で済むので、宿泊費の負担をおさえられます。
通夜なしのデメリットもある
次は、家族葬において通夜をしないデメリットについて見ていきましょう。
①1日だけなのでタイミングが合わない人は参列できない
通夜をしなければ、故人とのお別れは葬儀だけです。
通夜と葬儀と2日あれば「どちらかには参列できる」という方もいます。ただ、1日だけになるとタイミングが合わない参列者の方もいるかもしれません。仕事でなかなか休めない人でも、2日あればどちらかには参列できる可能性があります。
そのため、通夜なしの場合、葬儀当日に行けない人にとっては故人とのお別れの機会を失うことになるでしょう。
②菩提寺によっては対応できないケースもある
「通夜なし」という葬儀の流れに対応していない寺院もあります。菩提寺がある場合は、まずは確認しましょう。
“家族葬”は現代にも合う葬儀の形ですが、やはり宗教上の観点から、通夜を行った流れで進めたいという考えもあるかもしれません。ご家族様の判断で「通夜なしの家族葬」を選んだとしても、菩提寺があるときは確認しましょう。
4.通夜なし家族葬で知っておきたい注意点とその対処法とは?
通夜なしの家族葬は、多くの葬儀社で「一日葬」としてプランが準備されるようになってきています。しかし、やはりまだまだ新しいスタイルの葬儀のため、注意すべき点も多いです。そこで、注意点と対処法について具体的に見ていきましょう。
親族の一部から反対の声があがる可能性も
親族も参列する場合、「通夜と葬儀という2日にわたって見送るべきではないか」という意見を言ってくる人がいる可能性もあります。
やはり、昔ながらの風習でこれまで幾度の葬儀に参列してきた世代の人にとっては、近年の「通夜なし」や「家族葬」という形を受け入れづらい方もいるのかもしれません。事前に、通夜をしない点をきちんと話し合っておくことが大事です。
通夜なしの家族葬でも喪服での参列が理想的
参列者が家族だけとはいえ、故人を見送る最後の大切な儀式ですから「喪服」で参列するのが理想的です。
もし、平服での参列と決めた場合でも、黒や紺色といったダーク色のスーツ・ワンピース(女性の場合)など“儀式”という場にふさわしいスタイルを選びましょう。
葬儀社によっては2日分の会場費が…
お通夜をしないことで費用はおさえられるものの、極端に安くなるとは言えません。
というのも、葬儀社によっては「通夜はやらないけれど準備を前日から行う」というケースがあるからです。つまり、通夜なしでも2日分の葬儀場の費用が必要になる可能性も考えられます。
費用については前もって確認しておくといいでしょう。
5.まとめ
家族だけでお別れする家族葬なら、「通夜なし」でも葬儀は行えます。
家族葬は近年増えてきた葬儀の形のため、周囲から理解を得にくいこともあるでしょう。親族のなかには「通夜をすべきだ」という強い思いを抱く方もいるかもしれませんから、事前に理解を得ておくことが大事です。
ただ、“通夜をしない”ということを除けば、一般的な葬儀と何ら変わりなく、故人としっかりとお別れができます。大切な故人を思いながら、悔いのない葬儀にできるように話し合ってみましょう。
私どもは、ご遺族様がご不安に感じる点をお聞きしながら、家族葬をサポートしております。ご不安な点があれば、まずはお気軽にお話ください。
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徳島葬送.comでは、徳島県徳島市、板野郡北島町を中心に家族葬を主に行っています。家族葬専用の貸切式場となっております。専用駐車場も50台完備しております。 徳島での家族葬なら徳島葬送.comへ。徳島葬送.comは故人様とご遺族様の大切な時間をサポートさせていただきます。徳島で我々にしかできないお別れの時間をご提供致します。随時、内覧会も行っておりますので、来館の際にお悩みや疑問を気軽にスタッフへご相談ください。
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