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徳島で行う一日葬|1日で葬儀が終わる一日葬とは?流れや基礎知識、メリット・デメリット、家族葬との違いなども解説します2025.04.21
葬儀と言えば、葬儀の前日にお通夜があるという昔ながらの流れをイメージする人も多いのではないでしょうか。
近年は、葬儀の形も多様化し、伝統にこだわらない葬儀プランも目にするようになりました。そんななか、告別式前日のお通夜を省き、葬儀を1日で済ませられる「一日葬」が注目されています。
日程調整のしやすさや参列者の負担軽減などのメリットもある一方で、注意しなければならない点もいくつもあります。
今回は、一日葬のメリットやデメリットにふれながら、家族葬との違いや気をつけるべきポイントを詳しく解説いたします。
一日葬とは?
一日葬は、比較的新しい葬儀の形として、家族葬と同じように捉えられがちですが、異なるものです。
通夜を行わずに短期間で葬儀が終わる
「一日葬」が「一般葬・家族葬」と大きく異なる点は、通夜の有無です。
一日葬は通夜を行わず「葬儀・告別式」だけの式プランで行われます。
一般葬や家族葬の流れのように、通夜や告別式、火葬を数日に分けて行う場合と違い、「通夜なし」でお葬式を1日で終了できるスタイルです。
家族葬とは違う
一日葬はお通夜を省くことから、一般的な葬儀と比べると簡略化されています。それが小規模な葬儀というイメージに結びつき、コンパクトな家族葬と混同されてしまうこともあるかもしれません。
家族葬は、参列者を“近親者のみ”に制限するので、規模が小さくなったお葬式です。ただ、儀式の流れは一般葬と同じで通夜も行います。
一日葬の場合、通夜を省いて“短期間で葬儀を終える”というスタイルですが、家族葬のように参列者の制限を設けないことが多いです。一般葬と同じように、「故人とお別れしたい」という一般の方がいれば参列することができます。
つまり、家族葬は「葬儀の規模」を小さくし、一日葬は「葬儀の流れ」を小さくしたお葬式なのです。
ただ、葬儀の形は近年多様化しているので、遺族の希望によって「家族葬」という形をとりつつも参列者を制限し、通夜を行わない一日葬を選ばれる方もいます。
この場合は、葬儀の規模も流れも縮小され、費用も少なくなります。
一日葬の全体の流れを解説
“お通夜をしない”という点を除いては、一日葬も一般葬も流れはほとんど同じです。
お迎え
病院で亡くなった場合は遺体を長く安置しておけません。ほかの安置場所に早めに移動することが必要です。
専用の車で搬送するため、葬儀社に依頼して搬送してもらいます。
ご逝去後、なるべく早めに葬儀社に電話連絡をしましょう。葬儀社は24時間連絡可能です。
ただ、亡くなった後に葬儀社を探すのは大変です。病院からも紹介してもらえますが、ご自分が納得したところに依頼したいと前もって葬儀社を選んでおく方も増えています。
また、今後の手続きで必要になるため、医師により死亡診断書を受け取ることを忘れないようにしましょう。
ご安置
ご遺体を安置するのは、ご自宅や葬儀社の安置場です。ご遺体を安置するスペースだけでなく、祭壇もおかなければならないことから自宅ではスペース的に難しいこともあるでしょう。
近年は住宅事情から、葬儀社の安置施設に安置してもらうケースが多い傾向です。
打ち合わせ
安置が済んだ後に、葬儀においての詳しい内容を葬儀社と打ち合わせをします。
「一日葬をしたい」という希望がある場合は、具体的な流れや日程を決めていくことになります。費用についても見積書を提示してもらいましょう。
そのほか、僧侶の手配や遺影写真など、細かな点を取り決めていきます。日程が決まった時点で、親族や友人など故人と親しかった方に、一日葬である旨を伝えましょう。
納棺
葬儀当日の初めの流れは「納棺」からです。
湯灌で故人の体を清めたり、死化粧や死装束を施したりと、故人が旅立てるように身支度を整えていきます。
故人が旅立つときに持って行ってほしいものを副葬品として棺に入れましょう。
燃えづらいもの等については入れることができないので事前に葬儀社スタッフに聞いておくことが大事です。
告別式
故人との最後のお別れの儀式です。開式の後、僧侶による読経、お焼香、弔辞などの流れで行われます。
実は、告別式と火葬の順番は、地域性があります。全国的に見ると、告別式の後に火葬をする「後火葬」が多い傾向です。
ただ、東北地方や北関東、そのほかの一部の地域では告別式の前の火葬となる「前火葬」で行われるケースもあります。
ここ徳島では、告別式の後に火葬を行います。
火葬
火葬場まで移動します。
一日葬は親族以外も参列できますが、通常火葬場までは親族を中心とした人たちが行くことになります。火葬中は控室で待機し、終わったときに骨上げをします。
火葬場スタッフの指示のもと、故人を偲びながら丁寧に骨上げしましょう。
一日葬の一般的なメリット・デメリット
葬儀のプランを決める際に一日葬を選択肢に入れる方も増えています。
ただ、個々の状況によって葬儀の背景は異なってくるため、選ぶ際にはメリットやデメリットを意識しておくことが大事です。
一日葬を行うメリットは…
①時間が短縮により参列しやすくなる
一日葬は1日で行えることから、忙しい人が参列しやすくなるメリットがあります。
人の死は突然のことも多く、仕事や家庭の事情で忙しい場合、葬儀に数日間を要するのが難しいこともありますよね。
一日葬なら宿泊を伴わないことで、遠方の人もお葬式に参列しやすいスタイルです。
「1日だけだったら都合がつけやすい」
そんな方々から一日葬が選ばれる傾向です。
②身体的、精神的な負担が軽くなる
一般的な葬儀は、「今日はお通夜、明日は告別式…」と日にちをまたがなければならず、それぞれの日に気持ちの負担が感じられます。
突然ご家族を亡くされた場合、通夜を終えた頃に寝込むほど心身ともに疲労を抱える喪主様もいらっしゃるでしょう。その翌日にまた告別式ともなれば身体的、精神的負担は相当なものです。
一日葬なら、通夜がないので落ち着いて過ごせます。翌日の1日で葬儀を終わるので、ご遺族の体と心の負担をおさえることができます。
特に、高齢の方が喪主となる場合は体力的な観点から一日葬を選ばれるケースもあります。
また、葬儀場まで遠い方でも宿泊を伴わずに参列できることも多く、ご遺族様側はもちろん、遠くから参列する人のご負担も緩和できる葬儀の形と言えます。
一方でデメリットもある
①タイムスケジュールが慌ただしく感じやすい
一日葬は、納棺、告別式、火葬をすべて同日に行うため早めの時間帯からはじまることが多いです。1日が慌ただしく感じるかもしれません。
通夜がある一般的な葬儀の場合、仕事で告別式に参列できない人が夜からのお通夜に参列しやすくなっています。しかし、一日葬は午前の早い時間帯から行われるので参列できないこともあるでしょう。
そこで、参列できなかった人が後日に弔問に来ることで対応が増える可能性もあります。
②一日葬というスタイルに不満が出ることも
昔ながらの葬儀をイメージする人にとって、「通夜がないこと」「1日で葬儀を終えること」は理解しづらいスタイルかもしれません。葬儀当日に都合がつけられない親族が「お通夜があったら参列できたのに」という不満をこぼすこともあるでしょう。
ここ徳島県でも一日葬や家族葬など、近年ならではの葬儀の形を検討する方も増えています。
ただ、葬儀の形については、ご遺族様はもちろんのこと、参列される親族様のお気持ちなどがまとまらないこともあるでしょう。
家族葬や一日葬は昔ながらのイメージとは異なる点も多いため、よく話し合ってご選択ください。
一日葬にかかる費用
葬儀の費用については、
・葬儀の規模(参列人数)
・葬儀のプラン(一般葬、家族葬、一日葬、直葬など)
・祭壇、棺の種類
・返礼品の内容
・葬儀における飲食費
・僧侶へのお布施
など、さまざまなもので金額が変わってきます。
それに、葬儀社によっては「プランに含まれているもの」「追加費用のもの」などプラン内容も異なります。
たとえば、搬送時の寝台車は一定の距離を超えると追加料金となることもあるため、見積書でしっかりと確認することが大事です。
あくまでも目安となりますが、一日葬をした場合、葬儀社への支払い⇒30~50万円前後の範囲内、そのほか僧侶へのお布施と考えておくとよいでしょう。
お通夜がないので、一般葬と比べるとお布施の額もおさえられるかもしれません。
一日葬で知っておきたいマナー
一日葬のマナーでおさえておきたいポイントについてです。
喪主が知っておくべきマナー
一日葬を行うと決めたら、早めのタイミングでお寺への連絡をするのがマナーです。
遺族が希望する日程があっても、
・僧侶への連絡が遅くなってしまった
・ほかの葬儀で僧侶のスケジュールが埋まっていた
なども考えられます。
日程調整をスムーズにするためにも、できるだけ早めに連絡をすることがポイントです。
その際、一日葬で通夜をしない希望である点も伝えておきましょう。お寺のなかには、伝統的な葬儀の流れを重視するケースもあるからです。
また、一般的な葬儀は「仕事終わりに通夜に参列する」という方もいますが、一日葬はそれができません。故人と深い関係性があった人は最後のお別れができるのが一日葬の当日だけとなってしまいます。
「一日葬であること」を周囲の人、特に参列して欲しい人には早めに連絡しておきましょう。
参列する人が知っておくべきマナー
1日で葬儀を終えると聞くと簡略化されたイメージを抱くかもしれません。しかし、お通夜がないだけで、一般的な葬儀と何ら変わりはないのです。
故人ときちんとお別れできるように、基本的には喪服を着用しましょう。
また、なかには“平服で”という一日葬もありますが、普段着という意味ではないので注意が必要です。黒、紺、グレーといった色味を選び、男性はスーツ、女性はスーツやワンピースなどを着用するのがマナーとなっています。
まとめ
今回は、一日葬について詳しくお話しました。
通夜を省いて“1日”に葬儀を集約したのが一日葬です。1日で終えられることから遺族側も身体的・精神的な負担を少しでも軽くすることができます。
葬儀前日に参列者への対応に追われることもなく、最後の夜を家族だけで過ごすこともできるでしょう。
徳島県でも、近年、家族葬や一日葬など新しい葬儀の形が選ばれるようになってきました。
ただ、伝統を重んじる人から「なぜお通夜がないの?」と否定的な意見を言われるケースも少なくありません。事前に親族などからも意見を聞き理解を得ておくことも重要です。
一日葬は、参列者には制限がないため、家族以外の方も参列します。参列者の対応が忙しくて、ゆっくりお見送りができないケースもあります。そこで「家族を中心にお見送りしたいと「家族葬」という形のなか、一日で葬儀を終えるプランを検討する方もいらっしゃいます。
私どもでは、家族葬や一日葬などのプランがございます。内容について気になる点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
監修者
徳島葬送.COM 代表取締役
田岡 博憲(たおか ひろのり)【保有資格】
・厚生労働省認定 一級葬祭ディレクター
・日本海洋散骨協会認定 海洋散骨アドバイザー
・相続診断協会認定 相続診断士
・終活協議会認定 終活ガイド
徳島での葬儀に携わり15年以上の経験があり、四国で初めて葬祭関連有名全国誌の月刊終活に特集していただいております。徳島での終活・葬儀・供養の事はすべてお任せください。
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