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親族の葬儀に香典はいくら包む?親族別の金額相場や知っておきたい香典マナーとは?2024.11.26
人の死は突然やってくることが多く、身近な人の訃報を聞くと心の動揺も大きいですよね。
葬儀に参列するため慌てて準備をすると、香典の金額が相場から外れて失礼になるケースもあります。そこで、事前におおまかな香典相場を知っておくことをおすすめします。
香典の金額は故人との関係性によって異なりますが、なかでも関係性が深い“親族の葬儀”に持参する香典は少し多めになるのが一般的です。
今回は親族の葬儀に参列する際の香典相場について詳しくお話していきます。
葬儀での香典相場はいくら?親族別の違いを解説
自分の年齢や収入にもよりますが、友人や知人、職場の同僚の葬儀に持参する香典金額は5千円~1万円ほどというのが相場と考えられています。
一方で、親族への香典相場はやや高めです。親族別の香典の相場を簡単にご紹介していきます。
自分の“親”への香典相場
親元から独立し、収入があれば、親にも香典を包むことが一般的です。
親と別居していて香典を包む場合、20代以上なら3~10万円程度の香典が相場目安です。50代以上であれば、10万円以上は包むケースが多いでしょう。配偶者の親が亡くなった際も、だいたい同じくらいの香典を包む方が多いです。
しかし、親と同居していたので喪主をつとめていれば香典は不要ですし、学生などで親から扶養してもらっていれば香典を包む必要はないでしょう。
自分の“兄弟姉妹”への香典相場
兄弟姉妹への香典は生前の関係性や自分の年齢などで相場は変わってきます。20代ならだいたい3~5万円程度、30代以上なら5万円以上の香典金額を目安にしておくといいでしょう。
また、自分以外にも参列する“兄弟姉妹”という同じ立場の人がいる場合は、香典について事前に相談し合い、金額をだいたい合わせておくことをおすすめします。
自分の“祖父母”への香典相場
祖父母の場合、生前どんな関係を築いていたかは人によって異なるかもしれません。
「幼少時から同居していた」「近所に住んで頻繁に行き来していた」「何かあるごとに世話になっていた」と関係性が比較的親密である祖父母もいれば、遠方に住んでいて数年に1回しか会っていない祖父母もいるでしょう。
ただ、少しでも交流があり、自分が社会人として収入を得ているのであれば、葬儀の際に香典を包むのはマナーです。
20~30歳くらいなら1万円程度、30代以上なら1~5万円以上が相場目安となっています。
自分の“おじ・おば”への香典相場
親や兄弟姉妹、祖父母と比べ、「おじ・おば」は親族のなかでも関係性が薄いケースもあるでしょう。遠い幼少時に少し会った記憶があるケース、なかには「会った記憶がない」というケースなどさまざまです。
それに、おじ・おばが亡くなっても会社や学校で“忌引き休暇”があるわけではないため、参列に迷う方もいるかもしれません。とはいえ、生前お世話になった場合や頻繁に交流している場合などは葬儀に参列する方も多いでしょう。
葬儀に参列するなら香典を包むのがマナーです。20代なら1万円ほど、30~40代なら1~3万円、40代以上なら3万円以上がだいたいの相場です。
それ以外の親族への香典相場
それ以外の親族の場合、関係性がほぼ薄いとして3千円から1万円くらいの間で香典を包むケースが多いようです。社会人として収入を得ているのであれば、最低でも5千円を包んでおくのが理想的です。
たとえば、いとこの葬儀の場合、「ほぼ交流がないケース」「兄弟のように仲良くしていたケース」など親密度はさまざまです。あまりにも相場から外れないように、多過ぎず少な過ぎず…で香典を包むことが大事です。
また、同じ“いとこの立場”の人がいれば、いくら包むのかバランスを保った方がいい場合もあるので、相談してみるのもいいでしょう。
香典のマナーや渡し方のポイント
香典のマナーや渡し方のポイントをご紹介します。
香典は袱紗(ふくさ)に包む
香典袋は、礼服のポケットやバッグにそのまま入れると「袋が折れる・破ける・汚れる」というリスクが高まるため、「袱紗(ふくさ)」と言われる布に包んで持参するのがマナーです。
袱紗にはさまざまな色がありますが、弔事の場合、紺や深緑、紫、グレーなど“寒色”の色味を使いましょう。
香典袋に入れるお札は“古いもの
香典は折り目もまったくない新札を入れるのはよくないと考えられています。
慶事は前もって日時が分かっているので綺麗なお札を封筒に入れて準備をしておけますが、葬儀はそうはいきません。それにもかかわらずピン札を入れると「亡くなると予想していたのではないか」と遺族に思われてしまうからです。
若干の使用感(何度か使った)がある古いお札を入れましょう。
「今にも破れそう…」「折り目がひどくて切れそう…」といったボロボロのお札はマナー違反なので気をつけてくださいね。また、葬儀は急なことですから、家のなかを探しても「新札しかない…!」と慌てることもあるかもしれません。もし、どうしても「折り目のない綺麗なお札しかない」という状況なら、半分に折って“折り目”をつけてから入れるといいでしょう。
お札の向きは“裏側”で
香典袋にお札を入れる際、向きにも注意しましょう。
通常、お札の表側は「人物の絵が描かれている」面で、封筒にお札を入れるなら人物が見える方を表にして入れたくなりますよね。
でも、香典の場合、人物の絵柄を見えないように“裏側”にするのがマナーです。これは、お札の人物が裏側となり“顔を伏せる”ような状況になることから、故人が亡くなったことへの悲しみの意味を込めることができるからと考えられています。
香典の中袋で「のり付け」は不要
中袋にお札を入れた後は、のりなどで閉じないようにしましょう。
大金が入っていると、のりやシールで閉じたくなりますが、のり付けで封筒の入口をしっかりと密封させると、遺族が開封時に手間取り、お手を煩わせてしまうことになります。
中袋は、外袋で覆えば「中のお札が落ちる」という心配もないのでご安心くださいね。
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よくある質問と回答の紹介
次は、親族への香典についてよくある質問をご紹介していきます。
質問1:親族ですから香典の金額も少し多めに入れたいのですが、香典袋は一般的なものでも大丈夫ですか?
包む金額によって選ぶべき香典袋も変わります。
友人や知人などへの香典袋はだいたいが1万円未満が相場のため、水引が印刷されたベーシックなタイプの袋を使うのが一般的です。
ただ、親族への香典は数万円以上となることも多いため、上質な紙や豪華な水引などが装飾された香典袋を選ぶことが望ましいとされています。
5万円を超えるような金額なら、格式の高い香典袋を選ぶといいでしょう。
質問2:夫婦で葬儀に参列するので香典袋には連名で書くといいのでしょうか?
親族の葬儀は、夫婦で一緒に参列するケースも多いですよね。でも、香典は「一世帯」につき、ひとつの香典袋を持参していくのがマナー。夫婦で参列しても、世帯主である夫の名前を書くことが一般的です。
また、一緒に暮らしている子供もまじえて、家族全員で親族の葬儀に参列するケースも多いでしょう。学生の子供なら親が代表して香典を持参すればいいですが、成人して収入がある子供なら「子供は子供」で香典を持参するのがマナーです。
まとめ
香典は、亡くなった故人を偲ぶ意味合いのほか、急な葬儀の出費が必要になった遺族に対する“扶助”という気持ちが込められるものです。
遺族は参列してくれた人に「会葬御礼の品物」、香典をいただいた人に「香典返し」を渡すことから、相場よりも極端に少ない香典では失礼にあたるケースもあります。
友人や知人などでは1万円未満が一般的な相場かもしれませんが、親や兄弟姉妹、祖父母など関係性が深い親族への香典の金額は少し多めになります。生前の関係性によって香典の金額を変えることが大事です。
今回ご紹介した香典の金額相場はあくまでも目安ですが、自分の立場に見合った金額を包むのがマナーと言えるでしょう。
ただ、“故人と自分”がどんな関係性を築いてきたかでも香典の金額は変わることは多々あります。親族とはいっても長年会っていないケースもあるでしょう。一般的な相場を目安としつつ失礼にあたらない金額を香典に包めるようにしたいものですね。
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