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家族葬とは一般層とどう違う?家族で行う葬儀の形と流れについて解説します2024.09.11
「葬儀をするなら家族葬で…」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
近親者だけが参列する小規模な葬儀で故人とのお別れがじっくりできるとあって、近頃主流となってきました。そんな家族葬が気になりつつも、「一般葬とどこが違うの?」と葬儀の流れを詳しく知らない方も多いでしょう。
そこで、今回は一般葬との違いについても着目しながら、家族葬について解説していきます。
家族葬とは?基本的なポイントとメリット
はじめに「家族葬」の基本的なポイントをお話していきます。
家族葬とはどんな葬儀?
一般的な葬儀の場合、昔お世話になった人・前職で仕事が一緒だった人・喪主の友達・近所に住んでいる人…など、付き合いの深さに関係なく、たくさんの人が訪れる傾向にあります。
それに対し家族葬は、故人にとっての身内、親しい人だけで行われる“小規模な葬儀”です。一般的な葬儀よりは少人数で、参列してもらう人の範囲をご遺族様が考えることができます。
同居している家族だけで行うケースなら10人未満のお葬式となりますが、故人の親友や親しかった親族にも来てもらう場合だと20人にもなるかもしれません。
いずれにしても、葬儀の流れは一般葬とほとんど同じです。
「故人とゆっくりお別れをしたい」「高齢になって付き合いが減ってきた」「喪主が高齢なので葬儀の規模・費用をおさえたい」などの場合、家族葬が選ばれる傾向にあるようです。
家族葬のメリットについて
一般的な葬儀の場合、故人の死を知るとたくさんの人が葬儀に参列してくれるでしょう。
故人が慕われていたことに感謝の気持ちになりますよね。
でも、だからこそ、参列してくれた人への気遣いをしなければとご遺族様は強く思うのかもしれません。
「対応に追われて故人にしっかりお別れができなかった」と後悔するご遺族様も多いです。
家族葬なら「家族だけ」、あるいは親族や親しい人だけの参列となり、ゆっくり故人との最後の時間を過ごせます。
また、規模が小さい葬儀になれば、費用も少なく済みます。
お通夜や告別式の時間も短くなり(焼香の人数が少ないため)、気持ちの負担が大きく減るという理由から家族葬を選ぶ方も増えています。
家族葬の事前準備とポイント
次に家族葬の事前準備についてポイントをご紹介します。
参列者の人数を考える
家族葬とは言っても、10人未満のご遺族だけで行うこともあれば、親族も含めて30名程度の参列者がいるケースもあります。
参列する人数によって葬儀の規模・内容も変わり予算も変わるため、じっくり考えることが大事です。
葬儀の事前準備として明確に人数をリストアップしておきましょう。
家族葬の場所を決めておく
葬儀の場所と言えば「葬儀社が保有する会場」「寺院」が一般的ですが、参列人数が少ない家族葬なら「自宅」という選択肢もあります。
故人の最後を自宅から送ってあげたいという希望も叶えられるでしょう。
ただ、祭壇の設置や故人を安置するスペース、親族や葬儀社などの駐車場の確保など、自宅での家族葬はクリアしなければならないポイントも多いです。
葬儀の当日は、たくさんの人が出入りすることになります。
敷地が広く駐車スペースに問題がないか、一時的に駐車した際に近隣に迷惑にならないかなど、今一度考えてみましょう。
その点、葬儀社が保有する会場なら、もともと葬儀を行うための設備が整っています。
参列する親族や僧侶も訪れやすく、葬儀がスムーズに行われるというメリットがあります。
家族葬の主な流れをご紹介
家族葬は葬儀に参列する人数がコンパクトになりますが、僧侶から読経してもらいお通夜・告別式、火葬をするという葬儀の流れそのものは一般的な葬儀と変わりません。
そこで、主な流れを確認しておきましょう。
①死亡診断を受けたら…葬儀社に連絡を
病院で亡くなる方も多いですが、そのままの状態で長く安置はできず、ご遺体をご自宅や安置場所へ運ばなければなりません。
ご臨終と診断されたら、葬儀社の手配をすることが重要です。
通常、葬儀社では24時間365日対応していますから、まずは連絡してみましょう。
ただ、亡くなった直後に「どの葬儀社に連絡したらいいか」と探すのは大変ですし不安なことかもしれません。
最近は、万が一の際を想定して、ある程度、事前相談をしておく方も増えています。
②葬儀社がご遺体のお迎えに
ご自宅や葬儀社の安置室など、ご遺族様のご希望の場所まで葬儀社がご遺体を搬送します。
搬送場所を伝えれば、あとは葬儀会社のスタッフがしっかりとやってくれるので安心です。
③葬儀会社との打ち合わせ
次に、家族葬について具体的な打ち合わせをしていくことになります。
・喪主を誰にするか
・葬儀の日程を決める
・参列する人数などによって見積もり
など、決めることはたくさんあります。
また、家族葬は参列人数が少なくコンパクトな進行となるケースが多いです。
通夜なしの一日葬や、火葬のみで告別式を行わない直葬などもありますし、もちろん一般葬と流れが同じ流れの葬儀もあります。
火葬場の空き状況や喪主様のご都合、ご遺族のお考えなどによってさまざまな日程の組み方もあるため、ご不安なことは私ども葬儀会社のスタッフにお話ください。
④親族へ連絡する
家族葬の場合、家族を中心とした少人数での葬儀です。
一般的な葬儀とは違い、参列者を限定する葬儀の形となってしまいます。
そこで家族葬に参列してほしい親族への連絡が必要となります。
ただ、親族とは言っても「血縁ではあるけれど交流がない」「故人とトラブルがあって疎遠だった」というケースなら、家族葬には呼ばない前提でしょうから、あえて連絡をしなくてもいいでしょう。
しかし逆に「血縁としては遠いけれど故人と深い付き合いがあった」というケースなら、家族葬に参列してもらうべく連絡が必要です。
また、近年家族葬は主流になってきた葬儀の形とはいえ、「葬儀はこういうものだ」という昔ながらの葬儀をイメージする方にとっては理解を得られないことも少なくありません。
それが後から親族間のトラブルを引き起こす可能性があるため、葬儀に参列して欲しい人を決める際は注意しましょう。
⑤納棺
棺に入れられる前、体を綺麗にして故人に死装束をするのが納棺です。
故人があの世に向かう前の身支度を丁寧に行っていきます。
ご遺族様にとっては「何をどうやればいいのだろう…」という不安が大きいかもしれませんが、基本的に葬儀会社のスタッフが段取りを行うのでご安心ください。
また、故人の旅立ちのときに「一緒に持っていって欲しいもの」を副葬品として棺に納めていきます。
葬儀 流れ 家族葬前もって準備しておきたいところですが、金属やガラス、燃えにくい大きなもの、爆発のリスクがあるもの、お骨についてはいけないもの(ゴム、プラスチック製の物)などに注意しなければなりません。
ご不安なことがあれば、葬儀会社のスタッフにお気軽にご相談ください。
⑥お通夜・告別式・火葬
一般の参列者がいない家族葬は「通夜なし」で行うことがあります。もちろん、一般葬と同じく通夜をすることもあります。
家族葬でも、
・お亡くなりになってから24時間経過しないことには火葬ができないこと
・火葬場の混み具合
などもふまえると短くても2日以上はかかってしまうでしょう。
家族葬は家族以外の参列者がいないため、ご遺族様の心の負担を減らすことができます。
お通夜・告別式の両方を行う家族葬でも、参列者が少ないことから時間は短めになります。
ご遺族様は、一般参列者に気を遣わず、じっくりと故人と最後のお別れに向き合うことが
できるはずです。
また、火葬場に向かうときは「火葬許可証」が必要です。
通常、死亡届を役所に届け出た際に発行されるため、火葬の日は忘れずに持参しましょう。
家族葬の注意ポイント
家族葬は、親族に「家族葬をすること」の理解を得ることが大事です。
家族葬に呼ぶ人の範囲はご遺族様のご判断となります。
同居の家族だけとする方や、故人の両親や兄弟など近い親族をお呼びする方などさまざまです。“家族”という文字が入っていても、故人の親しい友人に参列してもらう方もいらっしゃいます。
いずれにしても、家族葬の場合、呼ばれた人だけが参列する葬儀。
その線引きによっては、後から「あの人が呼ばれたのに自分が呼ばれなかったのは何故だ」と言われることもあるでしょう。
誰を呼んで誰を呼ばないのかは今後のトラブルを防ぐ意味でも大変デリケートな問題かもしれません。
また、葬儀の連絡の形は、電話やメール、FAXなど多様化しています。
ただ、メールなど文章で連絡をする場合、気づかれないケースもあります。
「故人がなくなった・家族葬に参列してほしい」という重要な話は、まずは電話にて直接連絡し、「詳細をメール・FAXで送る」といった方法が安心です。
家族葬の後の手続きと供養
家族葬では遺族の意向として「香典や供花、弔辞の辞退」をするケースもあります。
それでも、参列しなかった方が後から故人の死を知り、葬儀後に供花や香典を持参することもあるでしょう。
香典をいただいた場合は、ご挨拶のハガキやお礼の品物をお送りすることが一般的です。
葬儀の参列を遠慮してもらった故人の友人や知人には、落ち着いたタイミングで生前お世話になったお礼状は出しておきたいところです。
そして、葬儀後にしっかりと行いたいのが役所関連の手続きです。
故人が年金受給者だった場合は、死亡届をしなければなりません。生計を同じくしていた配偶者や子供など、ご遺族が遺族年金を受け取れる条件に合致した場合、「未支給年金」や「遺族年金」が受け取ることができるでしょう。
その他、
・生命保険の請求
・健康保険の資格喪失手続き
・埋葬費や葬祭費の請求
・世帯主を変更する手続き
・公共料金の名義変更
・所得税の準確定申告
・クレジットカードの解約
など、たくさんのやるべき手続きがあります。人によって必要な手続きは異なるため、チェックリストを作成しながら進めていきましょう。
また、葬儀が終われば、初七日法要、四十九日法要や一周忌法要と供養は続いていきます。
家族葬は小規模な葬儀となるだけで、「葬儀後の手続き・供養」は、一般的な葬儀と変わりありません。手続きを忘れないように、優先順位を決めながらしっかりと行っていきましょう。
まとめ
家族葬は近年増えつつある葬儀の形式ですから、たくさんの葬儀社に依頼することができます。
ただ、葬儀のプランは葬儀会社ごとに異なります。価格が安価だと思って依頼したところ、実は追加費用で高額になってしまったと後悔される方もいらっしゃいます。
安心して葬儀を任せるためには、長年の経験豊富なスタッフが在籍している葬儀会社を選びましょう。
大切な家族とのお別れが突然やってくることもあるでしょう。
私どもは、長年「家族葬」という形で、たくさんの故人様のお別れのときに携わってまいりました。
「どうしたらいいか分からない」というご不安は些細なことでも構いません。
お気軽に私どもにご相談ください。
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