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葬儀に参列する人が知っておくべきマナーとは?遺族に対するNG言動や基本的な知識をご紹介2024.11.06
親しい人が亡くなったと訃報を聞くと、居ても立っても居られないものです。最後のお別れとなるお葬式には是非とも参列したいですよね。
葬儀場で、辛そうなご遺族のお姿を見かけると「どんな言葉をかけたらいいだろう…」「失礼にならない振る舞いをしたい」という気持ちになりますよね。葬儀では遺族に対する思いやりがとても大切で、失礼にあたらない言動を心がけなければなりません。
今回は、葬儀に参列するうえで社会人として最低限守りたい基本的なマナー、そして遺族に対してNGな言動などを詳しくお伝えします。
葬儀参列の基本マナーを知ろう
まずは、葬儀に参列するためにおさえておきたい基本マナーをいくつかまとめてみます。
葬儀にふさわしい服装を
一般葬や家族葬など葬儀の規模はさまざま。最近は身内を中心とした小規模な家族葬も増えてきました。
参列する人数にかかわらず「故人とのお別れ」という重要な儀式に相応しい服装をすることが大事です。基本的には正式な喪服を着用します。急ぎ過ぎて、喪服に不備がないように気をつけましょう。
また、喪服を着用しても「肌の露出が多い」「派手なマニキュア」「ぼさぼさの髪型」「濃い化粧」などはマナー違反です。
ヘアスタイルやメイクはナチュラルとし、派手過ぎず、清潔感を意識することが必要です。
携帯電話の音を消すこと
携帯電話は今や多くの人が外出時に持っていくアイテムですから、もちろん葬儀当日も持参するでしょう。ただ、葬儀場に入ったら電源を切る、もしくはマナーモードで音を消すことがマナーです。
通常、お葬式が始まる前に、葬儀場のスタッフから「電源を切るか、マナーモードにしてほしい」というお願いのアナウンスがあります。
音が鳴らないのであればマナーモードでもいいですが、静かな葬儀の最中は“振動”が結構響くことも多いです。できるだけ電源を切っておく方が周囲にも不快な思いをさせない方法といえるかもしれません。
参列者同士が大声で話すこともNG
一般的な葬儀の場合は多くの方が参列します。葬儀場に入ると故人の親戚や共通の友人・知人など、顔見知りの方をたくさん見かけるでしょう。なかには久しぶりに会う懐かしい方もいるかもしれません。
ただ、当日はあくまでも故人を見送る大切な儀式の日。知人同士で想い出話に盛り上がるための日ではありません。
顔見知りの方がいても、大きな声で話しかけたり、故人とは関係のない世間話をするのはやめましょう。
体調が悪いときは無理に参列しない
「熱がある」「咳が止まらない」「鼻水がひどい」など体調が悪いときは無理に参列しない方がいいでしょう。
軽い症状ならマスクをつけての参列というケースもあるかもしれませんが、咳込みがひどい場合などは周囲にうつすリスクも高まります。
また、発熱しているときの参列はマナー違反です。熱が出ているときは座っていることさえ大変で、葬儀中に倒れると葬儀が中断して迷惑をかけてしまいます。体調が悪いときは無理に参列しないことがマナーです。
小さな子供さんの参列
子供や孫など、故人にとって近い存在の子供が葬儀に参列するのはよくあることです。ただ、一般的な参列者が自分の子供を連れていくのは、あまり好ましい状態とは言えません。
特に、未就学児などの場合、葬儀に参列している意味さえ理解できず、途中で飽きたり泣いたりもするでしょう。
故人の遺族、親族など近い関係性でないかぎり、葬儀に小さな子供を同行させるのはマナー違反となってしまうため注意しましょう。
葬儀で失礼の無い言葉遣いとは?お悔やみの言葉で気をつけたいポイント
葬儀では遺族に声をかける場面がありますが、遺族の気持ちに配慮したお悔やみの言葉をかけたいものですよね。失礼のない言葉使い、注意するポイントをご紹介します。
大きな声はNG
大きな声を出して遺族に話しかけるのはNGです。
周囲の人もびっくりしますし、ご遺族や親族にとっても大きな声で話しかけられるのは負担となってしまうかもしれません。葬儀場においては、基本的には控えめな声を心掛けるようにしましょう。
一般的なお悔やみの言葉
一般的によく使われるのは、
・このたびはご愁傷様です
・心からお悔やみ申し上げます
・このたびは突然のことで…
という言葉です。
はっきりした口調でなくても、小さな声で言うだけでも大丈夫です。
また、「たびたび」「ますます」「いろいろ」「くれぐれも」「次々」など繰り返す言葉は、不幸が重なると考えられて葬儀の場では避けるべきと言われています。
さらに「死ぬ」「亡くなる」といった言葉は“死”に直接的に結びつく言葉として使わないようにしましょう。
故人が亡くなったことを言う際は、「他界」「ご逝去」など言い換えるように気をつけることが大事です。
「なぜ亡くなったのか?」と死亡理由を聞くのはマナー違反
参列者にとって、故人が亡くなった理由を知らないケースも多いでしょう。
「病気だったのだろうか?事故だったのだろうか?」と死の理由が気になるかもしれませんが、なぜ亡くなったかを遺族に直接問いかけることは避けましょう。未だ死を受け入れられていない遺族は、参列者から死の理由を聞かれることは苦痛です。
遺族に対する思いやりを心得え、死因について聞き出そうとするのはやめましょう。
話をするときは手短に
葬儀当日は、葬儀に参列している全員が故人を偲ぶ気持ちでいっぱいでしょう。ただ、遺族にとって悲しみはもちろんのこと、同時に「慌ただしさ」も加わります。
遺族に対して直接言葉を交わして少しでも励ましたくなりますが、それが長話となっては遺族にとって負担です。お悔やみの気持ちを一言二言伝える程度にとどめましょう。
声をかけなくても大丈夫
悲しい表情をしている遺族を見ると、「何を話しかけたらいいのだろう」「話しかけると余計に辛くなるだろうか」と思いますよね。それに参列者にとっても故人が亡くなったことは悲しく、言葉を発しようとしただけで涙が溢れてくるかもしれません。
遺族に対して何を言っていいか分からないときは、無理に声をかけなくても大丈夫です。
故人に対する参列者の気持ちは、「葬儀に参列してくれた」ということから遺族にきちんと伝わっています。
葬儀参列時の流れと適切な対応
次に、葬儀に参列した際の流れのなかで基本的なマナーをご紹介します。
受付をして式場に入り着席する
受付を済ませたら、式場に入りましょう。知り合いがいたら軽く会釈をする挨拶程度にし、葬儀が始まるまで静かに待機します。葬儀の最中に携帯が鳴らないように、きちんと電源を切る、もしくは消音にしておくこともマナーのひとつです。
葬儀・告別式開始
僧侶が読経している間、故人の冥福を祈るための焼香が始まります。葬儀会場が椅子の場合は「立礼焼香」が一般的です。自分の席に座ったまま焼香の順番を待ち、前の人が終わったタイミングで焼香台に進みます。
ご遺族に一礼、祭壇に一礼し、宗派に合わせた作法で焼香をしていきます。
焼香が終わったら再び祭壇に一礼、ご遺族に一礼し自分の席に戻ります。
畳敷きの会場の場合は「座礼焼香」といいますが、基本的には「立礼焼香」と同じ流れです。自分の順番がやってきたら、座っている場所から立ち上がり中腰で前に移動していきます。
そのほか、座ったまま焼香する「回し焼香」というスタイルもあります。席から立ち上がることなく、香炉のお盆が順番に回ってきます。焼香をしたら次の人に回すだけで大丈夫です。
ただ、焼香の作法は「抹香をつまむ回数」など宗派によって細かい点が異なりますから、いざ葬儀場にいくと不安ですよね。ほかの人の焼香の様子を見ながら合わせて行うといいでしょう。
少しくらい違ったやり方でも「故人の冥福を祈る」という心がこもっていれば問題ありません。
出棺
葬儀、告別式とお別れの儀式が終わると、故人の棺を火葬場まで運ぶための出棺の儀式が行われます。
通常、火葬場まで行くのは家族や親戚のため、一般の参列者は“出棺”のときが故人と最後のお別れとなります。
地域によって細かな流れは異なりますが、霊柩車に棺が乗せられる前、もしくは後に喪主の挨拶があったり、屋外で出棺の準備を待たなければならないこともあります。
葬儀が終わり、出棺の準備を待っている状況だとしても、できるだけ静かに待つことが大事です。知人同士で大きな声で談笑している参列者の様子が遺族の目に触れると失礼にもあたるので注意しましょう。
参列できない場合や遠方の方の対応
故人との関係性が深い場合、訃報を聞いたらすぐにでも駆け付けたり、葬儀に出向いて参列したいものですよね。
でも、葬儀は突然のことのため、「仕事などの予定がる」「遠方に住んでいて参列できない」などさまざまな事情で出られないこともあります。
そこで「お世話になっていたのに葬儀に出られない」と悔やむ方もいるかもしれませんが、やむを得ない事情があるのですからマナー違反にはあたりません。
葬儀に出られないときは、
・お通夜に顔を出す
・代理の人に葬儀に参列してもらう
・弔電を送る、供花を送る
・郵送で香典を届ける
・葬儀が終わった後に故人宅に弔問する
などが一般的です。
いずれにしても自分の都合を優先させず、遺族側のお気持ちを思いやることが大切となってきます。
たとえば、香典や供花、弔電などについては「辞退する」とすでに遺族側が申し出ているケースもあります。まずは遺族に相談し、遺族側の意向を確かめながら送ることをおすすめします。
葬儀が終わって落ち着いた頃に故人の自宅に弔問する方もいますが、こちらも事前に伺ってよい時間帯を確かめておき、「突然の弔問」にならないように気をつけましょう。
喪服は着なくても構いませんが、派手な服装、カジュアル過ぎる服装は失礼にあたるので避けるべきです。
まとめ
大切な家族や友人、知人を亡くして深い悲しみの中で行われる葬儀ですから、動揺や不安が大きいですよね。
知識がないまま葬儀に参列すると、知らず知らずのうちにマナー違反となっていることもあります。
ただ、失礼な言動をとってしまうと、ご遺族に対して申し訳ない気持ちで後悔するかもしれません。
今回お伝えしたポイントをおさえつつ、故人の冥福を祈るとともにご遺族の心情に寄り添いながら葬儀に参列しましょう。
葬儀に関して不明点があれば徳島葬送,COMまで是非ご相談ください。
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